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仮想通貨(暗号資産)ってどんなもの?いまさら聞けない基礎知識を解説

2023/06/28

少し前に登場し、一世を風靡した仮想通貨。一時期は価格が大暴落したこともあって、仮想通貨をまだ始めていない方にとっては「なんとなく危険なもの」というイメージもあるのではないでしょうか。しかし、仮想通貨は今後電子マネーのように一般的な決済方法になっていく可能性があります。気がついたら時代に取り残されていた!なんてことにならないよう、今のうちに基本的な知識を身につけておきましょう。今回は、仮想通貨についてほとんど知らない方向けに基本的なことを次のポイントで解説していきます。

  • 仮想通貨(暗号資産)とは何か
  • 仮想通貨(暗号資産)の仕組み
  • メリットとデメリット

仮想通貨(暗号資産)とは

仮想通貨は2008年に誕生した新しいデジタル通貨です。「仮想通貨」という名前で知っている方が多いと思いますが、実は2020年から「暗号資産」という呼び名に変わりました。これは「通貨」という名前のままでは、いわゆる「普通のお金」である法定通貨と混同されてしまうのではないか、という判断からだそう。それでは、暗号資産と法定通貨は何が違うのでしょうか。主に次のような点が挙げられます。

  • 暗号資産はデジタル通貨であり、法定通貨の硬貨や紙幣のような実体がない。
  • 法定通貨は国が発行・管理しているが、暗号資産は発行元がなく、ユーザー同士で管理している。
  • 法定通貨は発行数を国がコントロールしているが、暗号資産は発行数が決まっている。

「デジタル通貨」と聞くと、電子マネーをイメージするかもしれません。しかし、普通の電子マネーは、日本円をデータ化したものであり、その価値も円と同等です。一方で暗号資産は円とは別物で、国のような発行元がなく、価値も円やドルなどの法定通貨とは独立して変動します。

「実体がない」、「発行元がない」と聞くと、なんだか心許ない気がする方も多いと思います。しかし、暗号資産を管理するシステムは最新の技術に支えられた信頼性の高いものです。ここからは、その技術について簡単に説明していきます。

仮想通貨(暗号資産)の仕組み

暗号資産を支えている最新の技術とは、「ブロックチェーン」のことです。ブロックチェーンでは、これまでの取引履歴が記録された「ブロック」を、取引に参加したユーザーの間でチェーンのように繋げていきます。つまり、取引した全てのユーザーが、今までの履歴をそれぞれ保存しているのです。一部のデータを改ざんしたり不正な記録を作成しても他のユーザーの記録と辻褄が合わなくなるので、バレないように不正をはたらくのはとても難しくなります。これと暗号技術や不正を発見するアルゴリズムの組み合わせによって、理論上不正利用はほぼ不可能になっています。法定通貨と違い、管理者が不在で実体もない暗号資産ですが、このようなシステムに支えられることで信頼が生まれ、資産として価値あるものとなっているのです。ブロックチェーンについては、他の記事で詳しく説明しているので、興味のある方はそちらも参考にしてください。

仮想通貨(暗号資産)のメリット

暗号資産に価値があるとしても、なぜわざわざ多くの人が暗号資産に投資し始めているのでしょうか。それには次のような理由があります。

理由①投資しやすいから

暗号資産を投資対象として見た時、他の投資方法、株式投資やFXなどと比べて次のような特徴があります。

  • 手数料が安い:金庫などの設備が必要ない分、無料〜低額になる
  • 少額から投資できる:最低取引価格が低く、数百円の元手から始められる
  • 24時間365日取引できる:株式やFXは、取引所が休みの時(土日など)は取引できない

こうしてみると、暗号資産は元手や時間がなくても始めやすい投資と言えます。しかし、まだわからないことも多い分、もともと投資に慣れている人から参入しているのが現状です。

理由②世界共通のお金だから

円やドルなどの法定通貨は、基本的にその通貨を使っている国内でしか使用できません。しかし暗号資産の場合は、暗号資産を決済方法として取り入れているところであれば、国境を超えて使用できます。

理由③将来性があるから

暗号資産は上で紹介した手数料の安さや国境がないことに加え、送金の手続きがスムーズで早いという特徴もあります。一度普及すればクレジットカードや電子マネーより便利になるでしょう。そのため、暗号資産が今後普及していくのはほぼ確実と言われています。だからこそ、今のうちに投資しておこうと考える人も多いのです。

仮想通貨(暗号資産)の危険性

ここまで暗号資産の信頼性やメリットについてお話ししてきましたが、もちろん暗号資産はまだリスクも大きいものです。主なリスクの1つは他の投資に比べ価格変動が大きいこと。これはまだ市場が安定していないことや制度整備が完全でないことが大きな要因です。

また、暗号資産を管理しているPCがハッキングされ、窃盗被害に遭う可能性もあり、使用するPCのセキュリティ対策も必要になります。暗号資産投資を始めてみたい方はまず環境を整え、少額から始めるのがおすすめです。

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