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新NISA つみたて投資枠 成長投資枠

2024/10/01

新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠とは?違いとおすすめの運用方法を解説

2024年に新NISAが始まったことは大きな話題になりました。この機会に投資を始めてみようと考えている方も多いと思います。しかし、投資初心者にとって少しわかりづらいところの一つが、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いではないでしょうか。この記事ではこれから新NISAの利用を検討している方向けに、次のポイントについて解説していきます。

  • つみたて投資枠と成長投資枠の違い
  • おすすめの運用方法

新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違い

2023年までは、「つみたてNISA」と「一般NISA」という二つの異なる制度がありました。それぞれ次のような利用が想定されています。

  • つみたてNISA:長期の積立投資
  • 一般NISA:積立投資以外も含む少額投資一般

これまでのNISAは二つの制度を併用することはできませんでした。一方、新NISAでは二つの制度が一つにまとめられ、それぞれの役割が「つみたて投資枠」と「成長投資枠」にそれぞれ引き継がれるとともに、二つの枠に資産を分散して投資できるようになりました。つみたて投資枠と成長投資枠の違いを簡単にまとめると以下の通りです。

【つみたて投資枠】

  • 年間投資枠:120万円
  • 非課税保有限度額:成長投資枠と合わせて1800万円
  • 対象商品:長期の積立分散投資に適した投資信託

【成長投資枠】

  • 年間投資枠:240万円
  • 非課税保有限度額;1200万円
  • 対象商品:一定の条件を満たす投資信託と株式

年間投資枠とは、一年間に非課税で投資できる上限額、非課税保有限度額とは非課税で保有できる金融商品の上限額です。二つの枠それぞれに最大限投資した場合、年間で合計360万円を非課税投資できます。ここからは、それぞれの投資枠の特徴を詳しく見ていきましょう。

つみたて投資枠とは

つみたて投資枠は、つみたてNISAの目的を引き継ぐ投資枠で、特に長期にわたる積立投資を対象としています。対象商品は次のような条件を満たすものに限られます。

  • 信託報酬が低い株式投資信託
  • 株式・債券等に分散して投資をするタイプのバランス型投資信託

比較的リスクが低い分、短期的にはリターンは小さめです。しかし、長期間保有することによる複利効果で、安定的に資産を増やしていくことができます。

成長投資枠とは

主に積立投資のみの利用を想定しているつみたて投資枠に対して、積立投資以外の投資一般を対象とした投資枠です。「成長投資」とは、今後の成長が見込まれる企業や業界に投資し、資産を大きく増やすことを目指す投資を指します。要するに、今後価値が上がることが予想される株式などを買い、差額で利益を出すという、「株」という言葉でイメージされやすい投資の手法です。つみたて投資枠では積立投資向きの投資信託のみに投資できるのに対し、成長投資枠では上場株式にも投資できるなど、対象がより幅広くなっています。

成長投資枠の対象商品

成長投資枠の対象商品はつみたて投資枠より制限が少なく、つみたて投資枠の対象商品に成長投資枠から投資することも可能です。そのためつみたて投資枠よりも対象商品は幅広くなっていますが、金融庁の定める一定の条件を満たさない商品は除外されています。そもそもNISAは個人の安定的な資産形成を支援する目的で始められた制度です。そのため、長期保有に向かないものや、リスクが高い以下のような商品は対象外になっています。

  • 上場廃止が決まっている企業の株式(整理銘柄)
  • 上場廃止のおそれがある企業の株式(管理銘柄)
  • 信託期間が20年未満の投資信託
  • 毎月分配型の投資信託
  • デリバティブ取引を用いてレバレッジをかける投資信託

おすすめの運用方法

新NISAを機に初めて投資に興味を持った方は、どのように制度を利用していけば良いのかわからないということも多いのではないでしょうか。結論から言うと、投資初心者の方はまずは積立投資を中心に始めてみるのがおすすめです。積立投資には、投資初心者の方にも嬉しい次のような特徴があるからです。

  • リスクが比較的小さい
  • 少額で始められる
  • 売買のタイミングを読む必要がない

一方個別株などへの一括投資は、成功すると大きなリターンが期待できますが、次のような点で初心者の方にとっては難易度が高めです。

  • ある程度まとまったお金が必要
  • リスクが大きい
  • 今後の価値の動きを予測する必要がある

複利で利益を出す積立投資は、早く始めるほど利益を出すことができます。毎月一定額を貯金する感覚で早めに積立投資を始め、成長投資枠は株取引に関して勉強を進め資金を蓄えてから始めると良いでしょう。また、成長投資枠でも積立投資を行う、という使い方も可能です。つみたて投資枠のみで積立投資をする場合、投資できるのは年間120万円までですが、成長投資枠でも同じように積立投資をすると年間360万円まで投資できることになります。

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